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デジタルX線装置使用者の急増

  デジタルX線撮影の出現は100年以上前のレントゲン博士の重大な発見以来、初の放射線学における根本的な変化である。今日の新しい技術は、再利用可能なセンサーと、化学的に現像する診断用X線フィルムの代わりとなるコンピュータ・スクリーン上のX線画像を生み出した。また、このスクリーン上のX線画像は、画像処理や画質向上操作が可能で、プリントも可能である。全世界でもフィルムを使用しない環境に乗り換えた臨床医は比較的少ないが、デジタルX線装置の使用者数は、急速に増えており、コンピューター処理のX線装置は、常にドクターの高い関心を集めている。

アメリカにおける調査結果

  1999年1月に全米5,000人の臨床医を対象に行った実態調査では、デジタルX線装置を臨床使用している歯科医数は、過去1年未満にかなり増加していることが明らかになった。1998年晩秋の調査では、デジタルX線装置を使用している臨床医は6%のみであったが、1999年1月の調査では、8%の臨床医がこの装置を使用していると回答。また、同調査では、多くの臨床医(59%)が、費用の問題がなければ最も購入したいものの一位にデジタルX線装置を挙げていた。

ヨーロッパにおける調査結果

  ヨーロッパでは、10年前からデジタルX線装置が使われており、アメリカよりも更に多くの臨床医に受け入れられている。1999年におけるアンケート調査では、対象となったヨーロッパの臨床医のうち15%が、デジタルX線装置を使用していると答えていた。(全体の実態を表すと考えるには回答者数が統計学的に少なすぎるが、ヨーロッパではデジタルX線装置が、確実に浸透してきていると考えられる。)

デジタルX線装置の利点

  どんな新製品にもあてはまるが、デジタルX線装置の値段はとても高価だ。しかし、X線照射量が少なく、スピーディーに画像が得られ、画像処理が可能で画像処理ソフトウェアも多いといったデジタルX線装置の利点を考えれば、ヨーロッパやその他各国の臨床医もこの装置に投資したいと考えるだろう。

  • 低照射線量
    デジタルX線装置を使用した場合には、どんなレントゲンを1枚撮影するときでも、従来のフィルムでX線撮影を行うより照射線量は70〜90%も減少することが示されている。

  • スピード
    X線画像は、数秒以内あるいは数分以内にディスプレイに表示される。CCD方式デジタルX線装置では、数秒以内に画像を取り込んで表示することが可能。IP方式X線装置では、撮影後、画像をデジタル化するためにスキャナーで読む方式をとっているため、デジタル画像が得られるまでに数分を要する。どちらの方式でもコンピュータ操作により、化学的にX線フィルムの現像を行う従来の方法に比べるとかなり迅速に画像を得ることができる。

  • 画像処理
    X線フィルムを用いる場合とは異なり、デジタル画像では、コンピュータ上で画像処理が可能。データベースとして蓄積することもでき、色の強調を行ったり、拡大したり、フィルターをかけたりして、診断や症例提示に役立てることもできる。患者カルテに組み込むことやネットワークを介して電子的に送信することも可能だ。

CCD方式およぴIP方式X線装置

  デジタルX線装置は、二つの方式のものが開発されてきた。両方式とも、最終的には同等な画像が得られ同じように有用であるが、最終産物は若干異なる。

  CCD方式デジタルX線装置では、細いケーブルでコンピュータに直接接続したセンサーを用いてデジタル画像を取り込む方式を採用している。画像は、撮影とほとんど同時にコンピュータ画面に表示される。このシステムの問題は、センサーのコストである。通常、システム毎に1つのセンサーは1サイズのX線画像の撮影にしか使用できない。センサーは、直接型システムの鍵となる重要な部品であるが、最も値段の高い部品でもある。

  IP方式デジタルX線装置では、ワイヤレス方式を採用しており、再使用可能なフィルム様メージングプレートを用いて撮影を行い、その後この撮影済みプレートをスキャナーで読むことで「現像」を行い、デジタル画像に変換してコンピュータに送信するものである。このシテテムのよい点は、イメージングプレートにケーブルがないことである。しかし、スキャナーでプレートを読むための余分な時間がかかるのが欠点であり、特に1日に数多くのX線撮影を行うときには問題となり得る。

  いすれにしても、どちらの方式のデジタルX線装置を用いても最終的には、従来のフィルムによるX線撮影に要する時間に比べてほんのわずかな時間で、格段に高画質のX線画像を得ることが可能だ。

装置の互換性

  現在市販されているデジタルX線システムのほとんどは、各メーカー独自のものである。センサー、キャプチャーシステム、ソフトウェアや通常スタンドアローン型で使用するコンピュータも各メーカーの自社製品である。他のシステムとは互換性がなく、つまり、あるメーカーのセンサーでは、他のメーカーのソフトウェアを使って画像の読み込みや保存、あるいは表示もできない。

  最近ではすでに、画像診断を正確に行うための優れたソフトウェアやコンピュータ操作が要らない装置などがメーカーから出されている。また、ラップトップ・コンピュータ使用機種もあり、ますますポータブルな使用が可能となってきた。技術的にさらに発展し、価格が下がれば、デジタルX線装置は、もう一つの驚異のテクノロジーであるパーソナルコンピュータと同じ道を歩むことになろう。

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