JUST Opinion 「格差社会」をどう捉えるか ‘I AM THE 99%’の叫び
市ヶ谷隆雲
激動のなかで迎えた元旦は朝日新聞の「オピニオン」における反格差運動家カレ・ラースン氏の紹介記事から始まった。氏の主張「私は99%の1人だ!」は格差社会を明確に示す表現であり、若者達が社会の矛盾から開放を求める叫び声である。全資産額の50%以上を5%の人が保有しているアメリカでは「失敗者は自助努力の不足による」という考え方から、病気の責任は自分で医療費を払うことによって全うされるべきだと考える国民性があるようだ。
失敗者は自助努力の不足による、という考え方からはアメリカに公的医療保険制度が作られることが無い理由だと言われている。しかし、この根底には貧困があり、それに基づく格差が生じている。
アメリカは非福祉国家であると言うが、格差に基づく貧困が国民から是認されているわけではない。特に若者の間から大きな社会問題として解決を求める主張が、カレ氏の運動を支持する流れをつくり、世界に広がったということだろう。彼らは「ウオール街こそ格差社会の元凶」とし『ウオール街を占拠しよう』と経済的格差の解消を呼びかけた。
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