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2010年7月25日号 
JUST Opinion
西村まさみ議員誕生を祝う
「信念」を持って行動することをモットーに
市ヶ谷隆雲

 西村まさみ議員おめでとうございます。各地で爽やかな笑顔から訴える力強い主張は参加した歯科医師、関係者を感動させた。まさに参議院の殿堂に相応しい人物だと今後の活動を楽しみにしている。

 今回の参議院選は民主党の党首交代による慌ただしい中で争点がぶれ、分裂した小党の名前も覚えられないうちに終わった感がある。お互いの主張を攻撃するのみで、本来の参議院選のあり方とはほど遠いように思え残念だった。

 今回の選挙結果の捻れ現象が今後の政局に与える影響は大きいが、都道府県では当たり前に起こる現象であり、これをむしろバネにして政策論争を闘わしていただきたい。参議院は党間のエゴで運営するのではなく、6年間の任期を活用してじっくりと腰を据えて国民の意見も聴取し、現在から将来を見据えて議論をしてこそ良識の府としての役割が果たせるのである。従って各党は国民の期待にどう応えられるかを念頭に置いた議論を通して燃え上がっていただきたい。紙面の都合で紹介できないが7月21日付の天声人語をご一読いただきたい。西村氏が当選したことの意義は大きいが、これから立ち向かう社会保障の問題は最大の課題の一つだ。全ての政策と絡んで複雑に推移しており、歯科の問題にのみとらわれず経済・財政等の視点からじっくりと腰を据えて取り組んでいただきたい。

 西村氏には早々であるが、「信念」を持って行動することをモットーとしていただきたい。即ち、基本的な考え方から外れることを組織等から要求された時には、自分の考え方を主張し相手の考えを糺していく位の気概を持っていただきたい。単に団体の利益のみを受け入れるだけがあなたの役割ではなく、その正当性を根拠を持って国民に示し、評価していただくことが最も重要だと思うからである。それでないと団体のエゴを実現するためだけのメッセンジャーになってしまい、議員仲間から軽く受け止められ、多くの議員の協力も得られなくなる可能性があることを銘記してほしい。

 自民党の政治体制を支えてきた政治家と官僚の癒着によるばらまき体制は社会環境の変化によって大きく変わってきた。山口二郎氏(北大)は裁量的政策の限界が来て新しい機能を求める国民意識が高まったと指摘する。即ち、財源・権限を持つ官僚の誤った裁量権の行使は情報隠し、官官接待、不正行為等を横行させ、それに加担する自民党の誤った「平等」対策に対する批判、国民の反動が出てきて今日の政権交代に繋がったと考えられる。しかし、民主党の政策はこれを糺すことが期待されているのに、ばらまき行政が見られるなど旧政治体制がそのまま継続されている面がある。官僚主導から政治中心の改革もうまくいかないようだ。大きく日本が変わるべき時に新政権は未だに日本の将来の在り方、経済、外交、防衛、社会保障等について何も示さないことに大きな不安を感じている。

 あくまでも参議院は良識の府であり利益集団の集まりであってはならない。この視点は今後2院制の在り方を含めて強くなるであろう。政権与党も支援団体の考え方を実現することにのみ力を入れ過ぎると、旧体制を乗り越えることができない妄執に対する批判として国民は黙っていないだろう。団体・構成員の主張が国民的視点から正しいにも拘わらず実現しないときにこそ政権与党の理解をいただき実現化を図る姿は輝くであろう。歯科医師会の構成員の考え方も多様であり、集団として統制できる時代でないことは、各利益団体の総得票数が減少していることから推測できる。

 この行動の変化は今後の歯科界の選挙にも大きな影響を与える可能性がある。連盟関係者も認識し対応を考えるべきである。西村議員には会わなかった一般会員の意識の変化の重大性を心に留めて会員に接していただきたい。議員の今後の活躍を期待している。

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